「好き」を突き詰めたら、世界と東大への扉が開いた!~現役東大生が語る、Crefusで得た学びと未来 ~
高村さん
2010年に小学3年生でCrefus恵比寿校に入会。ロボット製作の楽しさに没頭し、中学・高校時代にはFLL(FIRST® LEGO® League)やFGC(FIRST Global Challenge)といった世界規模のロボット競技会に日本代表として出場。
その「好き」を貫く継続力とチーム活動での経験が高く評価され、東京大学工学部に推薦入試で合格。現在は東京大学大学院の修士課程に在籍し、2025年にはライフサポート学会で奨励賞を受賞するなど、精密工学の分野で輝かしい実績を残す。
「失敗は成功の母」を実体験で学ぶ。独学では得られない、教室ならではのノウハウ
refusに長く通って自分の元になったと思うことが、「失敗が悪ではない」ということに気づけたことですね。ロボットを作っていくと、最初ちゃんと考えて作ったつもりとか、モーターの値を決めたり閾値を決めたつもりでも、どうしてもうまくいかない。調整しなければならないことがたくさん出てきて、そこに悲しいとか思う余裕もなく、どんどんどんどん、やっていかなきゃ、やっていかなきゃ、という風に思うんです。その失敗があるから、次に、例えばモーターのこのパワーを大きくしたらうまくいくんじゃないかという仮説を立てて、検証して、ダメだったらまた今度はこうしたらいいという風に、「失敗の積み重ねから成功が生まれる体験」を自然と積み重ねる。

そして、ロボットに限らず、例えば受験の時の模試ですね。いきなり志望校の判定が低かったからやめようではなくて、なぜ低かったんだろうと考えて、この科目が苦手だったから、じゃあここ伸ばせばいいよねとか。試してみてダメだったら、じゃあ次はこっちという風に、どんどん挑戦して、失敗を恐れないというところが1番自分の中で大きかったなと思います。
また、単に作るだけでなく、メンテナンスのしやすさやアタッチメントの効率的な交換方法など、先生方から教わった「戦略的なロボット作り」のノウハウは、今の精密な研究活動における基礎にも直結していると感じます。
世界大会への挑戦。リーダー経験が教えてくれた「頼る」ことの大切さ

中高生で経験したFLLの世界大会への挑戦は、チームワークの真髄を学ぶ機会になりました。国内大会を勝ち抜いた後世界大会に進んでからも、最初はリーダーとして「私が全部やらなきゃ」と背負い込んでいたんです。でも、言葉の壁や体力の限界を感じたとき、チームメンバーの方が色々進んで行動してくれました。その時、適切にメンバーに頼ることで、一人でやるよりずっと大きな成果が出せることに気づきました。
FGCにも高校2年生の時に出場しました。その時も FLL の一部のメンバーと一緒に活動したのですが、その時にはもうメンバー1人1人が責任感と自主性を持って、役割分担して動いていたので、スケジュール調整や練習場所の確保などのリーダーとしての仕事はしつつ、助けてもらったところも多かったです。全部自分がやることだけが、成長に繋がるわけじゃないということに気づけました。

例えば、(メンバーの)T君とK君が黙々と、特に一喜一憂せずに黙々と作業しているのを横で見ていて、そのブレなさに結構影響を受けたなと思っています。彼らが黙々とやって、ダメだったら黙々と直すというタイプだったので、自分もそんな大騒ぎすることじゃないんだ、と横で見て感じていました。
私は練習でいい成果が出ても、本番では緊張などの外的要因にすごく動じてしまうのですが、動じない彼らをすごく尊敬しています。
目標に向かって自律的に動く個性豊かなメンバーと切磋琢磨した経験は、単に技術力の向上以上に、社会で必要とされる協調性や、物事を多角的に捉える視点を、私に与えてくれたと感じています。
東大生が語る「ハンズオン体験」の圧倒的な価値
Crefusでのハンズオン(実体験型)学習は、理数系の理解を深める上で本当に大きなアドバンテージになりました。
例えば(構造的に)三角形が強いとか、てこの支点・力点・作用点とか。そういったものを、理科の授業で理論だけで、机上の話だけで言われるより前に、Crefusで自分の手で動かして、こうやったら力をかけた時に小さい力で動く、大きい力で動くというのを確かめることができたので、圧倒的に早く理解できたなと。それがまず理数系が得意というところにつながったのかなと思います。
また、ギア比とかトルクの授業は大学の工学部に進んでからの専門内容でも習うんですね。でもその時、コロナ明けというのもあって、いきなり難しい公式を言われたり、3D のシミュレーターだけでの演習だったりしたので、式などで理解はできるけど、なんとなく実感が湧かない。周りの人たちは手作業でやってないので、実際にかかる力や、回した時に重いっていうトルクの実感とかはできていなくて、あまり理解が深まっていなかったですね。


その時に私は、小3の時に実際にギアを回してきた経験があったので、理解から実践にすぐ結びつけられたり、イメージがついた。大学に入って工学部に進んでからも、ハンズオン体験の価値を感じることが多かったです。
大学で工学、ロボットアームの制御なども習うんですけど、全部シミュレーターなんですよね。実際に物が壊れてしまうとか、効果とか、手軽で分かりやすいとか、視覚的に分かりやすい部分もあるのですが、手作業で動かす経験ができる場所って思ったよりも少なかったのだなと後から気づきました。
今後の展望

FLLや FGCで、社会にはこういう需要があって、それを満たすアイデアを考える機会があったので、クレファスでロボットを作り始めてから、何らかの形で社会貢献できればと考えていました。ただ、社会が求めてくるものは時代ごとに変わるので、自分はこれをやりたいと強く思うよりも、社会がそれを求めるなら自分は自分ができることをやりましょう、と考えます。
私はそういうとこは柔軟なタイプだと思っていて、大学に入学した時は医療工学をやりたかったのですが、今はインフラ点検とかインフラ整備というのが、今社会の問題だと感じていて。「インフラ50年問題」といって、トンネルの放落事故とか水道管事故とか、道路の崩落事故があったので、そういった方向に今興味を持っています。
具体的にどんなことをこれからやるかと言うと、トンネルなどのコンクリートに対する点検で、今までは熟連の点検員さんたちが手動で叩いて、その音で正常か異常か判断していたのですが、人手不足や事故防止の観点からそれを自動化しようという流れができています。叩いた音を正常か異常か判断するために機械学習を取り入れて、その判断を自動化する。その判断の自動化システムができたら、最終的にロボットに積み込むとか、動作の方も自動化していく、という研究に今年から従事しています。
インフラ整備に変えた理由としては、人の研究は個人差などが大きく、明確に結果ではなく傾向しかで出せない。では逆に結果がはっきりしている部分の研究もやってみたらどういう気持ちになるんだろうという方に興味を持ちました。主軸は工学にありつつも、やればやるほど自分の興味が違う方向に進んでいくんです。
こんな風に、将来の夢はまだ全然決まってないってところもあるのですが、やっぱり主軸は工学で社会貢献をしたいっていうところは大きくありますね。
なぜクレファスがよいのか
他のプログラミング教室などで、タブレットの中でゲームを作る、といったものは、たくさんありますが、やっぱり手で動かして、実際にうまく動く動かないという風に見える化するのは、数学理科だけでなく工学の理解も深まりますし、単純に面白い!と思えるのではないでしょうか。
手を動かして学べる場所っていうのは、未だにやっぱり貴重だと思うんです。

少しでも物づくりが好き、興味あるという方は、それをどんどん発展させて伸ばしていける場所だと思っています。いきなり入るのではなくても、まずはそういうレゴのキットがあって、触ったら動いたという体験だけでもしてほしいなと思います。