年長・小1からの ロボット製作×プログラミング×STEM
第7回ものづくり日本大賞 内閣総理大臣賞作品
シンクロアスリート
(リアルタイムに選手とシンクロするスポーツ観戦システム)
「ものづくりの将来を担う高度な技術・技能」分野
青少年部門(大学・高等専門学校・専門学校クラス)
「シンクロアスリート」という、大会や試合に出ているスポーツ選手とリアルタイムにつながるスポーツ観戦システムを開発し、2018年に内閣総理大臣賞をいただきました。NHKのテレビ番組でも特集され、表彰式のために首相官邸にも行ってきました。
今は、テレビでスポーツ観戦することが普通ですが、ボブスレーやスキーなど、画面で見ているだけではなかなか臨場感が伝わりにくいスポーツも結構ありますよね。そこにVR技術を駆使することで、これまでにない、新しいスポーツ観戦システムを開発しました。そこでも、FLLでのチーム開発の経験が生かされています。
僕はメンバーひとりひとりをうまくつなげていくタイプだということをFLLを通して感じていたので、まず21人のメンバーそれぞれの性格や得意なことを知り、生かし合いながら僕らなりのチームワークを発揮させました。コアバリューなどのFLL精神を通じて学んだ、自分の頭で考えることや相手にわかりやすくアイデアを伝えることは、自分にとってもはや当たり前のことになっていると感じています。
2018年1月22日 ものづくり日本大賞表彰式の様子
冨平さん(左から3番目)、安部総理大臣、林文科大臣と
東京工業高等専門学校チームメンバー
小さい頃からものづくりが大好きでした。幼稚園児の時に、複雑なプラモデルをつくったり、おもちゃを自作する僕を見て、母親がCrefusを見つけて、勧めてくれたんです。小学3年生からCrefusでブロックプログラミングをはじめ、テキストプログラミングは5年生からはじめました。
Crefusで基礎的なことを学んでいたことで、本格的なロボットプログラミングやテキストプログラミングをやるのも抵抗がありませんでした。FLLにはCrefusに通う友人と2人でチームを組んで、小学6年生のときに参加しました。
初年度は残念な結果になってしまったのですが、大会で出会ったすごく強いチームに感動し、悔しさもバネにして、「来年は絶対、全国大会に行くぞ!」と、とてもモチベーションが上がったことをよく覚えています。
僕は情報検索に興味があります。現在、インターネット検索が人々の暮らしにおいて大きな役割を占めていますが、今の検索システムではブラウザに知りたい言葉を入力すると即座にいろいろな情報が出てくる一方で、得られる情報が限定的なのではないかとも思っています。
そうではなく、インターネット検索というものを、より体系的にあらゆる角度から知識を深める体験にしたいと考えているんです。そのために、人工知能と組み合わせて、よりインタラクティブな次世代検索システムを開発しようとしています。
僕の小学生時代のあだなは「トミー」だったのですが、学校のみんなからは「ロボットといえばトミー」とよく言われていました。小学校の卒業アルバムの寄せ書きでも「ロボットになりそう」とみんなから書かれたり(笑)。そのくらい、僕はロボットやプログラミングに夢中でした。そんなに没頭し、大好きなものを見つけたのも、Crefusがあったからです。Crefusは、人生の進むべき方向を定めてくれた存在です。
TokyoDesignWeek2015セミグランプリ受賞
ぶんしんのじゅつ!!
2015年度のテーマは「遊具」
小さな頃からレゴ®が好きで、普通の「おもちゃ」とは違い、自分で「おもちゃ」を作れるところに魅力を感じていました。ある日、母が「パソコンを使ってレゴ®を動かすとこができる教室があるよ」と、教えてくれました。自分の大好きなレゴ®を動かすことができるなんて魔法のようだと思い、ワクワクして見学に行ったのを覚えています。
Crefusの体験授業に来て真っ先に目に飛び込んできたのはロボットで、教室の雰囲気にワクワクしました。マインドストーム®を初めて触り、自分で作ったプログラムを動かした瞬間、とても感動しました。
はじめは緊張していた授業も、終わりの時間がくるまで次第に熱中するようになっていました。そのとき、やっと自分が探していた「好き」なことを見つけられたような気がして、自分の興味のあることを掘り下げてみようと考え、Crefusに通うことに決めました。
2015年度新制作展入選
耐える。
【 Concept 】
強く。強く。
作り、崩れ、その中で生まれた
想像の造形の形。
負けるな。耐えろ。
壁面に応用できるパターン模様の試作
【 Material 】
檜・桜・真鍮
【 Technique 】
切断・穴あけ・組み合わせ
タイヤとゴムバンドを用いてクレーン車を作っていたとき、私が作ったロボットを見て、先生がとても褒めてくれました。自分では実感がなかったのですが、滑車の仕組みを自然と学び、それを自分のロボットに取り入れていたのです。Crefusは生徒一人ひとりをきちんと褒め、やる気や能力を伸ばすことのできる環境であると感じます。
また年に2回の発表会では競技を行うだけでなく、プレゼンテーションも行います。私は科学技術館で行われた大会で準優勝し、たくさんの人の前で発表を行いました。大衆の前で発表したのは初めてで、とても緊張したことを覚えています。
しかし、ここで経験した物怖じしない強さや表現力の大切さなどは、今でも私の力になっています。
Crefusを通じて様々な経験をしていくうちに、自分のやりたいことは「ものづくり」なのではないかと気づくことができました。大学ではプロダクトデザインや芸術について勉強し、積極的にコンペティションに参加しています。コンペティションでは、多くの賞を受賞し、国立美術館に作品を展示したり、青山のショップディスプレイを担当したりと、貴重な経験をすることができました。
この結果は、Crefusで培った創造力やものづくりの表現力が役に立った結果だと感じています。Crefusでは学校や塾では知ることのできない自分の才能を見つけることができます。Crefusのおかげで私も進みたい道が見つけられました。あとは、この道を全力で進み、自分の「好き」を伸ばし、成長していこうと考えています。